フラワードーム2004
あいち花フェスタ・名古屋国際蘭展

速報

 愛知で育てられた数々の花達と、世界の蘭が一同に集結!
2004年3月12日(金)〜17日(水) までナゴヤドームで行われているフラワードーム2004は、花卉の生産額全国一を誇る愛知県の花々が美を競い合う、 あいち花フェスタと、吹き上げホールでの開催を含め、国内で最も歴史がある名古屋国際蘭展が合体した日本最大級のフラワーイベント。
9日間の開催期間中には推定20万人を越える来場者が見込まれ、一足早く春の訪れを感じる事ができます。今回も日本大賞に引き続き前夜祭である内覧会に行ってまいりましたので、 このサイトに来て頂いた皆さまに、その一部をご紹介したいと思います。なお、会場内の照明の関係で、ラベンダー花等は実際の色相と変わっておりますのでその点はご了承下さい。 画像はクリックすると拡大されます。










国際色豊かなこのイベントは参加国約20カ国地域、出品数約8万鉢(約50万輪)・切り花約10万本を誇り、様々な花達が会場を埋め尽くします。 上の写真が会場全体の様子。 世界らん展日本大賞と比較してしまうとボリューム面では不利になりますが、日本最大級だけあって、地方都市で行われる蘭展イベントとしては その眺めは圧巻で、開催期間中はこの広い会場中が来場者で一杯になります。
開会式には高円宮妃久子さまをはじめ、英国駐日大使婦人、メキシコ駐日大使婦人や愛知県知事、 名古屋市長らが出席し、華やかにセレモニーが行われました。今年はテーマゾーンとして中央にはドームの空間を活用し、見る位置や角度によって風景が変化する 「天空の花園」と名付けられた高さ15メートルの立体的な巨大なオブジェがお目見え。またその前面にはグロリオサなど洋花約1万本を飾り付けた白い花馬車が メルヘンチックな世界をかもし出し、女性に絶好の記念撮影ポイントとなりそうです。その他に海外の協賛国としてコンコースには国際色豊かに紹介する英国、 メキシコ両大使婦人がお気に入りの庭のディスプレイが展示されています。











日本の平地では栽培の難しい妖しい魅力を放つ南米産のマスデバリアも展示、東京ドームではドラキュラがメインになっておりましたが、こちらはビーチアナを前面に出してきました。ドラキュラが闇に潜む蘭なら、こちらは炎の蘭といった感じでしょうか。

フラワードームは花をテーマとした総合的な展示会ですので、花そのものだけでなくフラワーアレンジや生け花など生活空間におけるトータルコーディネイトも提案しており、見どころ満載です。生産者の方も花の品質だけでなく、花をどのように生活に取り込んでいくか、その方向性など、モデルケースの模索になると思います。
その他にも会期中は学術発表もあり、「洋蘭用緩効性被服肥料の特性」、「窒素施用による低温時のPlalaenopsisの花径発生の抑制」、「Oncidiumにおける黄緑色葉株での高温障害の軽減」など育成の場面で度々起こる問題点について、詳しく解説されています。



フラワードーム2004の個別審査部門の上位3点です。


福岡綱助
Lyc.Rakuhoku‘Aiko’
リカステ ラクホク アイコ
大きく、花形も良く、やわらかな色彩でとても優雅さを感じさせる品種です。まだ若い株ですので、これからさらに素晴らしくなっていくことでしょう。



矢藤正志
Den.Kazuki
デンドロビューム カズキ
生産者を含め多くの方が驚かれたと思います。胡蝶蘭と同じアーチ仕立てになっているのですが、ノビル系デンドロでこの仕立てをするまでには相当な苦労があったと思います。



山下園芸
Blc.Dinsmore‘Perfection’ 
大輪系カトレヤは好みの分かれる香りを持つ花が多いのですが、この品種は甘くやわらかな香りなのにしっかりとしていて、多くの方に好まれるでしょう。


上位3点の他に評価の高かった作品です

ディスプレイ
ブース展示の作品です。
後日掲載


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